今さら聞けないキッチンレイアウトの基本:U型
コンロ、シンク、作業台が料理する人を囲み、短い動線でリーチできるU型(コの字型)キッチン。基本のキッチンレイアウト、Ⅰ型、Ⅱ型、L型とはまた違う特徴を見ていきましょう。
田村敦子|Atsuko Tamura
2018年4月17日
Freelance Editor
カウンターがアルファベットのUの形、つまり「コの字型」状につながったU型キッチンは、作業する人を取り囲む形のレイアウト。L型同様動線が短くて済み、作業効率は理想的な反面、カウンター部分が多いので、設置するにはある程度の面積が必要になります。収納に関してはコーナー部分が2つできるため、デッドスペースをつくらない工夫が必須。基本的に一人作業に向いているレイアウトなので、複数名で作業するときに動線が錯綜しないよう、広さをよく検討しましょう。
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コンロとシンクのL字配置+カウンター
写真のキッチンは、コンロとシンクをL字に配置し、さらに90度の角度で作業台と配膳台を兼ねた対面式カウンターをつなげたU型。L型キッチンから派生した形ということもできます。3辺あるカウンターのいずれかをダイニング側に向けて対面式にすることが多く、どの部分を壁付けに、どの部分を対面式にするかのバリエーションがあります。
写真のキッチンは、コンロとシンクをL字に配置し、さらに90度の角度で作業台と配膳台を兼ねた対面式カウンターをつなげたU型。L型キッチンから派生した形ということもできます。3辺あるカウンターのいずれかをダイニング側に向けて対面式にすることが多く、どの部分を壁付けに、どの部分を対面式にするかのバリエーションがあります。
こちらの U型は、シンク側とコンロ側が壁に接し、食事もできる対面カウンターをリビングダイニング側に向けた、とてもポピュラーなタイプです。
上の例と配列は同じですが、このU型キッチンでは窓のある壁側にシンクを配置し、L字で接したコンロ側と作業台の2辺がリビングダイニングに向けて開かれています。カウンタートップの素材を変えることで、LDのインテリアに溶け込ませる工夫も。
コの字型をした木のカウンタートップが印象的。キッチンに立つ人が定位置から一歩、あるいは振り返るだけの動作で各所にリーチでき、まさにコックピットのよう。コンロ側も含めた2辺が対面式カウンターになったタイプです。
L字カウンターを延長して背面収納まで回り込ませるようにしたU型キッチン。作業台+収納カウンターとコンロを壁付けにして、シンク側をダイニングに向けた対面式に。冷蔵庫との距離感も絶妙で、動線がよさそうです。
各空間がゆるやかにつながるこの家のキッチンも、コンパクトなセミオープンのU型レイアウト。立ち上がりをつけたシンク側から通路のようなスペースを挟んでダイニング、その向こうにリビングが見え、起伏のある視界を楽しめます。
明るい光の入る大きな窓と使いやすそうなサイズ感、オープンで見晴らしのよいU型キッチン。通路を隔てて壁面収納をつくり、リビングダイニングへ通り抜けできるようにしたレイアウトです。
コンロとシンクの2列配置+カウンター
コンロとシンクを2列に分け、その間を作業台でつないだような形のU型レイアウトもあります。いってみれば、Ⅱ型キッチンをカウンターで連結させたスタイル。
コンロとシンクを2列に分け、その間を作業台でつないだような形のU型レイアウトもあります。いってみれば、Ⅱ型キッチンをカウンターで連結させたスタイル。
こちらでは、コンロとメインのシンクの間に、サブシンク付きのカウンターをつなげています。広さが十分にあり、大きな窓から海を眺めながら、大勢で料理ができそうなU型キッチンです。
コンロとシンクを挟むワークトップに、耳付きの無垢板のカウンターを取り付けて。料理したものをそのままゲストに供することのできる、シェフズキッチンのような雰囲気です。
最後にユニークな変形U型キッチンをご紹介。U字に大きくカーブしたカウンタートップの両端に、コンロとシンクが設置されています。奥に収納スペースを確保してあり、このダイニングテーブルを兼ねたキッチンカウンターは、家族やゲストとのコミュニケーションを楽しむステージのような存在に。
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ご感想をいただきありがとうございます。今後ともご愛読のほどよろしくお願いいたします!
横から失礼申し上げます。毎日の家事で一番腰に負担かかる台所作業で日本のキッチンのワークトップの高さが低すぎませんか?
現在の高さから100mm~200mmH高くしていいのではないかなと。
腰に負担かかるのでは?設計者様や工務店様全体の意識改革が必要なんじゃないかな?
同様に腰に負担かけない事で、余談ですが私のベッドは腰より高いベルトの位置がベット上面です。起きる時には特に滑り降りるように起きるため腰に負担かかりしつれいもうしません。
横から失礼しました。