家でいちばんパブリックな場所、玄関の色づかいのポイントは?
玄関ドアやエントランス空間のメインカラーは、訪れた人が最初に目にするため、その家の印象を大きく左右します。一度じっくり検討してみましょう。
カツウラアキツ
2018年2月26日
家族の出入りはもちろん、訪れるゲストを迎え、見送る場所でもある玄関。また郵便や荷物の配達時、ご近所付き合いなど、玄関は外部と触れ合う家の顔となる大切なスペースです。多くの人の目に触れる機会があるわりに、あまり長居することがないのも特徴。滞在時間の短い小さなスペースだからこそ、住む人にも訪れる人々にも心地よさを感じさせ、一目で家のイメージを伝えられることが空間づくりのポイントです。
イメージをわかりやすく伝えるよい方法は、適切な視覚効果をもつ色をテーマカラーとして使うこと。その色が目に入れば、一瞬にして好ましい家のイメージを印象づけることができます。今回は、エントランススペースにおすすめの色を紹介しながら、それぞれの色のインテリア効果をおさらいしたいと思います。
リラックスできる穏やかさ、グリーン
家の第一印象にリラックス感を求めたい場合は、グリーンをどうぞ。写真のように明るめの緑を玄関ドアに使えば、「ただいま!」と帰ってきた途端、一日の心身の疲れを癒し、リラックスモードに入れるでしょう。初めて訪れるゲストにも安心感を与えてくれます。また、玄関周りに濃い緑を使うことで、植物を置くのと同じような効果が期待できます。深いグリーンは、森林の中で過ごすときのような穏やかな気分とともに、ダークトーンならではの高級感も印象づけます。
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色のインテリア効果:心身のバランスを整えてくれる癒しの色「グリーン」
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ウェルカミングな温かさ、イエロー
ゲストを招く機会が多い家なら、玄関を通った瞬間にハッピーな気持ちにさせてくれるイエローを。「コミュニケーションカラー」とされる黄色からは、楽しさや歓迎の気持ちが伝わります。また、見る人の気分を元気にする色なので、家族が外に出かけるとき、一日をスタートするときにこの色を見せることで、明るく陽気に背中を押すような効果が期待できます。
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色のインテリア効果:黄色で空間を明るくポジティブに
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ドラマチックなインパクト、レッド
決して広くはない玄関スペースでは、赤を使うと圧迫感があるのでは?と感じられるかもしれませんが、狭いからこそ鮮やかな色でドラマチックに彩るのもひとつの方法です。玄関ドアに赤を使ってアクセントにするもよし、あえて壁に使うのもよし。この玄関でもアートを飾られていますが、赤い壁に絵を掛けると、まるで美術館のようなインパクトです。ゲストにも視覚的なサプライズを与える空間となるでしょう。
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色のインテリア効果:エネルギーが湧き上がる生命の色「赤」
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シックな趣で広く見せる、ブルー
寒色系の代表色であるブルー。空間を広く感じさせ、奥行きがあるように見せる効果があるため、コンパクトな玄関には適した色といえます。白と相性のよい鮮やかなブルーは、さわやかなビーチスタイルにもぴったり。また写真のようなグレイッシュなブルーは、白だけでなくニュートラルカラーとも相性抜群で、シックかつ落ち着きのある空間を演出できます。
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美しい曖昧カラー、「ニュアンスカラー」ってどんな色?
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クールな高級感のある背景、ブラック
黒と白のコントラストによるめりはりで、すっきり見せてくれるモノトーン。モードな雰囲気や高級感の漂う、黒の使い方がポイントになります。玄関スペース全体に使ってもいいですが、壁一面など一部に取り入れることで、前に置くアイテムを引き立て、スタイリッシュなフォーカルポイントに。家の象徴となるアイテムをフィーチャーして飾ることで、ゲストの目を惹きつけることができるでしょう。
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主役にも引き立て役にもなる洗練された色、黒のインテリア効果
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トーンの微差で奥行きを出せる、ホワイト
白は色の中で最も明るく、清潔感のある色です。玄関は十分に明るくないことも多いので、少しの光でも明るく見せるならホワイト系はおすすめ。真っ白すぎると味気ない空間となってしまうため、床・壁・天井とわずかな色差ながらもグラデーションでリズムをつけた、写真のような使い方は理想的。空間に統一感と安定感が生まれます。
玄関は広い空間ではありませんが、こうして色の変化を楽しんだり、色を意図して象徴的に使いやすい場所です。一種の「おもてなしの空間」として考えてみるといいかもしれません。
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自然素材の温もりを伝えるブラウン
濃色やミディアムトーンの木の玄関ドアを採用している家は多いと思いますが、自然の木材のの色、ベージュやブラウン系のカラーがもつ落ち着きや温もりは、住まいの暖かさをイメージさせ、家の第一印象を決める玄関にはぴったりです。薄めの明るいベージュでも、周囲の壁がダークトーンならば彩度が際立ち、思っているより鮮やかに見えます。
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木以外にも塗料やレンガ、石など、さまざまなブラウンのハーモニーが美しいエントランス。ドアのペイントの個性的な表情もあいまって、どことなくインダストリアルテイストも感じさせる玄関です。ブラウン系は自然素材にも多く見られ、穏やかな淡いトーンから重厚感のあるダークトーンまで揃う使いやすい色。他の色とも合わせやすいので、ここまで紹介してきた色とミックスして、コンビネーションを楽しむのもおすすめです。
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カツウラアキツ様
玄関ドアは住まいの顔と言われますし、戸建ての場合、風水や家相も気になり、
考えた末、明るいグリ-ンにしたのですが、記事を読んで安心しました。
ダ-クなブラウンも落ち着いた重厚感が捨てがたかったのですが、北側玄関のため、明るさと爽やかさとイメ-ジカラ-のグリ-ンのドアにしたのが理由です。ご来店されるお客様やゲストからの評判も上々です。
R&i design様、コメントをありがとうございます。 北側ということで他の方角よりも色が青みがかって見える中、選ばれたグリーンが爽やかにも穏やかに感じさせてくれますね!この玄関ドアの色は、とても人気がでそうですね!