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ロボティクスから環境問題まで。感性を刺激するインスタレーション【ミラノデザインウィーク2019】
今年も様々なインスタレーションの展示があったミラノデザインウィーク。日本の作品を中心に、印象的なものをご紹介します。

藤井繁子|Fujii Vivien Shigeko
2019年6月7日
藤井繁子・住生活ジャーナリスト。
Journalist of House and Life
Consultant for Japanese housing market and industry
I have been working for 30years in Japanese housing industry as the editor in chief 「HOUSING」, the most popular monthly magazine for consumer, the chief researcher of RECRUIT Housing Laboratory and a journalist/consultant.
藤井繁子・住生活ジャーナリスト。
Journalist of House and Life
Consultant for Japanese housing market... もっと見る
ミラノサローネ国際家具見本市を核に展開されるミラノデザインウィーク。見本市会場の外、市内での展示Fuori salone(フオリ・サローネ)は、今年1350イベントにもなりました。日本ブランドのものを中心に、主要なデザイン地区で見られたインスタレーションをご紹介します。
速報!ミラノサローネ2019年の見どころ。レオナルドへのオマージュ、特別企画が盛り沢山
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トルトナ地区は、Fuori saloneの中でも、早くからイベントが集結してきた所。
「SUPERDESIGN SHOW」には多くの日本企業が参画していました。
その中心会場Superstudio Piùのメインスペースで、今年はLEXUSがインスタレーション。過去にはキャノンや吉岡徳仁、昨年はnendoが展示した場所です。
「SUPERDESIGN SHOW」には多くの日本企業が参画していました。
その中心会場Superstudio Piùのメインスペースで、今年はLEXUSがインスタレーション。過去にはキャノンや吉岡徳仁、昨年はnendoが展示した場所です。
LEXUS DESIGN EVENT 2019 – LEADING WITH LIGHT
LEXUSの思想“Human-Centered”(人間中心)デザインを、光のメディアアートで表現。注目のアーティスト集団Rhizomatiksがコラボレーションデザイナーとあって、長蛇の列でした。
観客席に座り、まず、生のダンサーが出てきて驚いていたら、四輪ロボットが数台連なって登場しダンサーと踊る?演出にビックリ。ロボットは、四角いパーテーションのような形状、モーションキャプチャー技術で自動運転しているそうです。
その動きに追随する照明の光。最新テクノロジーとアートの共演を見せてくれました。
LEXUSの思想“Human-Centered”(人間中心)デザインを、光のメディアアートで表現。注目のアーティスト集団Rhizomatiksがコラボレーションデザイナーとあって、長蛇の列でした。
観客席に座り、まず、生のダンサーが出てきて驚いていたら、四輪ロボットが数台連なって登場しダンサーと踊る?演出にビックリ。ロボットは、四角いパーテーションのような形状、モーションキャプチャー技術で自動運転しているそうです。
その動きに追随する照明の光。最新テクノロジーとアートの共演を見せてくれました。
The Rituals of Water(水の文化)
LIXILグループは、INAXブランドのグローバルに向けた2つの新しいコレクション『S600 LINE』『S400 LINE』を発表し空間展示。日本の水に関わる文化や習慣と共に、INAXのデザイン観を紹介していました。
LIXILグループは、INAXブランドのグローバルに向けた2つの新しいコレクション『S600 LINE』『S400 LINE』を発表し空間展示。日本の水に関わる文化や習慣と共に、INAXのデザイン観を紹介していました。
ABLE DESIGN AWARD
賃貸住宅でお馴染みのエイブル。今回で10回目を迎える空間デザインコンペティション「ABLE DESIGN AWARD」の最終審査を、ここSuperstudio Piùで実施しました。
日本から選出された大学3校と、海外招待2校の実物大作品を展示しました。展示されていた「部屋」は64㎥(幅4m×高さ4m×奥行き4m)のワンルーム。
写真がグランプリを獲得した東京大学の「Particles behave」。
ミラーパネルや動く床が遊び心ある作品で、来場者達を楽しませていました。
賃貸住宅でお馴染みのエイブル。今回で10回目を迎える空間デザインコンペティション「ABLE DESIGN AWARD」の最終審査を、ここSuperstudio Piùで実施しました。
日本から選出された大学3校と、海外招待2校の実物大作品を展示しました。展示されていた「部屋」は64㎥(幅4m×高さ4m×奥行き4m)のワンルーム。
写真がグランプリを獲得した東京大学の「Particles behave」。
ミラーパネルや動く床が遊び心ある作品で、来場者達を楽しませていました。
Affinity in Autonomy -共生するロボティクスー
SONYは、昨年と同じトルトナ地区で単独展示。人とロボティクスの関係性についての新しいビジョンを提案しました。
写真は、5つのセクションで構成された展示の一つ「Accordance(協調)」。
大小のボールのようなロボット。人と連動し、互いに連携、協調して動くようプログラミングされていて予測できない動きに、子供たちは大はしゃぎでした!
SONYは、昨年と同じトルトナ地区で単独展示。人とロボティクスの関係性についての新しいビジョンを提案しました。
写真は、5つのセクションで構成された展示の一つ「Accordance(協調)」。
大小のボールのようなロボット。人と連動し、互いに連携、協調して動くようプログラミングされていて予測できない動きに、子供たちは大はしゃぎでした!
こちらは、「Affiliation(共生)」と題したセクション。
犬型ロボット『aibo』が乗っているモニターには、その感情が色や大きさなどで反映されるもの。(私はaiboを怒らせてしまい、モニターが強い紫色に変化!)
生命感をそなえたロボティクスとの触れ合い。ロボットと共生する楽しさにも気づかされます。
犬型ロボット『aibo』が乗っているモニターには、その感情が色や大きさなどで反映されるもの。(私はaiboを怒らせてしまい、モニターが強い紫色に変化!)
生命感をそなえたロボティクスとの触れ合い。ロボットと共生する楽しさにも気づかされます。
breeze of light (nendo×DAIKIN)
今年nendoが空調のダイキン工業のためにデザインしたインスタレーションも、トルトナ地区の近くでした。
展示会場は日本のレストラン「TENOHA MILANO」。nendoショップも併設された建物にあるギャラリーです。真っ白な空間、人造のお花畑の道を進んで行きます。
今年nendoが空調のダイキン工業のためにデザインしたインスタレーションも、トルトナ地区の近くでした。
展示会場は日本のレストラン「TENOHA MILANO」。nendoショップも併設された建物にあるギャラリーです。真っ白な空間、人造のお花畑の道を進んで行きます。
偏光フィルムで作られた花に、光があたって影ができ、光の角度が変わって影が動くことで”そよ風を感じる”錯覚が起こりました。
光と影の動きだけで、空気を感じられる空間。見えないものもデザインしてしまう、nendoの感性にまた感動させられました。
ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンターの関氏は、「自然の光や影、あえてアナログ表現に挑戦したいと思っていました」と。
先端技術を持つ企業がアーティストと探求した経験が、新たな価値を生み出すのでしょう。
光と影の動きだけで、空気を感じられる空間。見えないものもデザインしてしまう、nendoの感性にまた感動させられました。
ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンターの関氏は、「自然の光や影、あえてアナログ表現に挑戦したいと思っていました」と。
先端技術を持つ企業がアーティストと探求した経験が、新たな価値を生み出すのでしょう。
ミラノ中央駅の高架下をギャラリーにしたヴェントゥーラ・チェントラーレ地区。
ここ数年で注目度が上がっている会場エリア、そこにも日本企業が集まっています。
ここ数年で注目度が上がっている会場エリア、そこにも日本企業が集まっています。
Emergence of Form
AGCは今年5回目のミラノ出展。自社が持つガラスやセラミックの素材や加工技術を、世界中のデザイン・開発関係者にアピールするのが目的です。今年はプロダクトデザイナーの鈴木啓太氏(写真)をクリエーションパートナーに迎えました。
大型のガラスを極限まで曲げることで、シャボン玉が徐々に生まれゆく過程を表現(写真背後)。
水面の波紋を自社の造形材Brightorb®で 3D プリンティングし焼成したセラミックス(手前)も、美しい作品でした。
AGCは今年5回目のミラノ出展。自社が持つガラスやセラミックの素材や加工技術を、世界中のデザイン・開発関係者にアピールするのが目的です。今年はプロダクトデザイナーの鈴木啓太氏(写真)をクリエーションパートナーに迎えました。
大型のガラスを極限まで曲げることで、シャボン玉が徐々に生まれゆく過程を表現(写真背後)。
水面の波紋を自社の造形材Brightorb®で 3D プリンティングし焼成したセラミックス(手前)も、美しい作品でした。
pulse
YAMAHA(ヤマハデザイン研究所)は11年ぶりのミラノ、チェントラーレ地区を会場に選びました。「以前はトルトナ地区で出展、その後フランス(サンテティエンヌ)のイベントへも参加し、顧客とのコミュニケーションを研究に活かしてきました」と、川田デザイン研究所所長。今回は世界への発信力に期待したミラノ出展とのことでした。
鼓動、脈動、情動を表す"pulse"をキーワードに4作品を展示。低いドーム型の天井は音響にも面白い会場です。
YAMAHA(ヤマハデザイン研究所)は11年ぶりのミラノ、チェントラーレ地区を会場に選びました。「以前はトルトナ地区で出展、その後フランス(サンテティエンヌ)のイベントへも参加し、顧客とのコミュニケーションを研究に活かしてきました」と、川田デザイン研究所所長。今回は世界への発信力に期待したミラノ出展とのことでした。
鼓動、脈動、情動を表す"pulse"をキーワードに4作品を展示。低いドーム型の天井は音響にも面白い会場です。
『Pianissimo Fortissimo』は演奏できる壁面アート。早速、来場者が前に座って壁面ピアノを弾き始めました。これ、欲しい人多いのでは?
他の作品も手で動かして音を出すもの。自動化の時代に、手動で音を出す面白さ心地よさを体感させてくれました。
他にも大日本印刷(DNP)によるインスタレーション『Patterns as Time』、吉泉聡氏が率いるTAKT PROJECTの個展『glow ⇄ grow』も、ここチェントラーレ地区で出展し、好評でした。
他の作品も手で動かして音を出すもの。自動化の時代に、手動で音を出す面白さ心地よさを体感させてくれました。
他にも大日本印刷(DNP)によるインスタレーション『Patterns as Time』、吉泉聡氏が率いるTAKT PROJECTの個展『glow ⇄ grow』も、ここチェントラーレ地区で出展し、好評でした。
A Life Extraordinary
市内中心部のブレラ地区は、フオリ・サローネの人気エリアとして定着。
今年、トルトナ地区からブレラ地区へ会場を変えてきたのがオランダの世界的ブランドMoooi。独創的なマルセル・ワンダースらしい展示をいつも楽しみにしていますが、今年は”JAPAN”がらみの面白いテーマがあったので紹介しておきます。
市内中心部のブレラ地区は、フオリ・サローネの人気エリアとして定着。
今年、トルトナ地区からブレラ地区へ会場を変えてきたのがオランダの世界的ブランドMoooi。独創的なマルセル・ワンダースらしい展示をいつも楽しみにしていますが、今年は”JAPAN”がらみの面白いテーマがあったので紹介しておきます。
Moooiでは「Extinct Animals(絶滅動物)」をモチーフに壁紙やカーペットを展開していますが、今年の動物は”Indigo Macaque(インディゴ・マカク)”。
「日本の山の麓、温泉で寛ぐ猿」として、カーペットやファブリックの絵柄となっていました。(会場でアテンドしてくれた男性も、着物を羽織って"Love Japan” とのこと。)
加えて、『Moooi Tokyo Blue』と題したプロジェクトは、日本(ジャパンブルー)の革新的なデニム『SHIN-DENIM』(濡れても色落ちしない)とコラボしたデニムの研究開発を、ワークショップで紹介。日本の素材技術にも世界が注目しています。
「日本の山の麓、温泉で寛ぐ猿」として、カーペットやファブリックの絵柄となっていました。(会場でアテンドしてくれた男性も、着物を羽織って"Love Japan” とのこと。)
加えて、『Moooi Tokyo Blue』と題したプロジェクトは、日本(ジャパンブルー)の革新的なデニム『SHIN-DENIM』(濡れても色落ちしない)とコラボしたデニムの研究開発を、ワークショップで紹介。日本の素材技術にも世界が注目しています。
『PLAYSCAPE』 MIKIYA KOBAYASHI x KARIMOKU
ブレラ地区で個展をしていたのは、日本とスペインを拠点に活動しているデザイナーの小林幹也氏(写真)。
「自分が遊んでみたいと思える、手触りの良い遊具を作ってみた」と話してくれた小林氏。私も一緒にブランコに乗ってみました。他の大型遊具も、コラボしたカリモク家具の木工技術による美しいものでした。
日本の家具・インテリアショップを探す
ブレラ地区で個展をしていたのは、日本とスペインを拠点に活動しているデザイナーの小林幹也氏(写真)。
「自分が遊んでみたいと思える、手触りの良い遊具を作ってみた」と話してくれた小林氏。私も一緒にブランコに乗ってみました。他の大型遊具も、コラボしたカリモク家具の木工技術による美しいものでした。
日本の家具・インテリアショップを探す
『OBJETS NOMADES』
Louis Vuittonのインテリアコレクション『Objets Nomades』は市内中心部にあるPalazzo Serbelloniで披露されました。
その中庭で、異様な建造物を発見… 日本を代表する建築家・坂茂氏の紙管による個展スペース。
パリのポンピドゥセンターのテンポラリー・オフィスで注目された紙管構造の建築。正しく、”Nomade Architecture”として相応しいコラボレーションでした。
建築家と言えば、安藤忠雄氏もトルトナ地区の『アルマーニ / シーロス』で展覧会を開催。日本人建築家の欧州人気は健在です。
日本の建築家を探す
Louis Vuittonのインテリアコレクション『Objets Nomades』は市内中心部にあるPalazzo Serbelloniで披露されました。
その中庭で、異様な建造物を発見… 日本を代表する建築家・坂茂氏の紙管による個展スペース。
パリのポンピドゥセンターのテンポラリー・オフィスで注目された紙管構造の建築。正しく、”Nomade Architecture”として相応しいコラボレーションでした。
建築家と言えば、安藤忠雄氏もトルトナ地区の『アルマーニ / シーロス』で展覧会を開催。日本人建築家の欧州人気は健在です。
日本の建築家を探す
Objets Nomadesでは、カンパナ・ブラザーズ、アトリエ・オイやパトリシア・ウルキオラなどに加え、今年は新たにアトリエ・ビアゲッティなど世界のトップデザイナー達の作品を見ることができました。
その中にはnendoと吉岡徳仁の作品も並びます。
『Blossom Vase』(写真)が吉岡氏の新作。ヴィトンのモノグラムからインスパイアされたという形状は、ハンドメイドによるムラーノ・ガラスです。
その中にはnendoと吉岡徳仁の作品も並びます。
『Blossom Vase』(写真)が吉岡氏の新作。ヴィトンのモノグラムからインスパイアされたという形状は、ハンドメイドによるムラーノ・ガラスです。
ROSSANA ORLANDI
フオリ・サローネの中ではデザイン地区としてではなく、単独で離れた場所にあっても多くの人が訪れるパワーギャラリーが存在します。
その代表が、こちらのRossana Orlandi女史のギャラリー。『the Ro District(Ro地区)』と自称し、今年も5万人近くを集客しました。
(写真:中庭のある邸宅をギャラリーにした心地よい空間)
フオリ・サローネの中ではデザイン地区としてではなく、単独で離れた場所にあっても多くの人が訪れるパワーギャラリーが存在します。
その代表が、こちらのRossana Orlandi女史のギャラリー。『the Ro District(Ro地区)』と自称し、今年も5万人近くを集客しました。
(写真:中庭のある邸宅をギャラリーにした心地よい空間)
ここでも日本人アーティストの展示を発見。狩野佑真氏の『Rust Harvest|錆の収穫』です。
錆(サビ)にフォーカスしたマテリアル実験プロジェクト。昨年は見本市会場のサテリテに、今年はロッサーナ女史に直プレゼンし、出展決定したそう。
川崎の造船所にあるアトリエで、金属と海水や土から生まれる”サビ”の自然現象と日夜格闘する結果が、このような面白い色・柄を生み出すという発想とプロセスに感動。
インテリアの素材が追求される時代、これは注目のアーティストです。
錆(サビ)にフォーカスしたマテリアル実験プロジェクト。昨年は見本市会場のサテリテに、今年はロッサーナ女史に直プレゼンし、出展決定したそう。
川崎の造船所にあるアトリエで、金属と海水や土から生まれる”サビ”の自然現象と日夜格闘する結果が、このような面白い色・柄を生み出すという発想とプロセスに感動。
インテリアの素材が追求される時代、これは注目のアーティストです。
(写真:スペインのアーティストArsenio Rodriguez)
また、ROSSANA ORLANDIでは今年、新たなプロジェクトが開催されました。
『GuiltlessPlastic』と題したエキシビション。
海洋ゴミなどプラスティックが世界的な課題となる今、デザインでリサイクルを推進するアクションを起こしたロッサーナ女史。
「Ro Plastic Prize」を設立し、プラスティック再生の知恵を絞る国際デザインコンペを実施。サローネ期間に最終審査の展示、受賞者を表彰しました。
写真は作品では無く、会場インスタレーションですが全て、ペットボトルなどのゴミから作られた海中の景色!
2年かけて2万本以上集めたもので、よく見ると、洗剤容器が魚や海藻になっていたりと面白くてジックリ見てしまいました。
また、ROSSANA ORLANDIでは今年、新たなプロジェクトが開催されました。
『GuiltlessPlastic』と題したエキシビション。
海洋ゴミなどプラスティックが世界的な課題となる今、デザインでリサイクルを推進するアクションを起こしたロッサーナ女史。
「Ro Plastic Prize」を設立し、プラスティック再生の知恵を絞る国際デザインコンペを実施。サローネ期間に最終審査の展示、受賞者を表彰しました。
写真は作品では無く、会場インスタレーションですが全て、ペットボトルなどのゴミから作られた海中の景色!
2年かけて2万本以上集めたもので、よく見ると、洗剤容器が魚や海藻になっていたりと面白くてジックリ見てしまいました。
A Space for Being
最後に紹介したいのは日本関連では無いのですが、私が今年、最もデザインの今後を考えさせられたもの。建築事務所Reddymade Architectureと、デンマークの家具ブランドMuutoとのコラボです。
サローネ2年目のGoogle、会場のSpazio Maiocchiはイベントが集結しているブレラ地区から少し離れていましたが、雨の日も朝から行列の人気ぶり!
10人1グループで入場する体験型イベントです。
まず写真のように、生体センサーを備えたリストバンドを巻き、3つのインテリアデザイン、音楽や香りも異なる部屋に5分ずつ滞在します。
生体反応(心拍数、皮膚温、運動、皮膚伝導性など)による空間の快適性を計測し、快適性を可視化するJohns Hopkins Universityとの共同プロジェクトです。
最後に紹介したいのは日本関連では無いのですが、私が今年、最もデザインの今後を考えさせられたもの。建築事務所Reddymade Architectureと、デンマークの家具ブランドMuutoとのコラボです。
サローネ2年目のGoogle、会場のSpazio Maiocchiはイベントが集結しているブレラ地区から少し離れていましたが、雨の日も朝から行列の人気ぶり!
10人1グループで入場する体験型イベントです。
まず写真のように、生体センサーを備えたリストバンドを巻き、3つのインテリアデザイン、音楽や香りも異なる部屋に5分ずつ滞在します。
生体反応(心拍数、皮膚温、運動、皮膚伝導性など)による空間の快適性を計測し、快適性を可視化するJohns Hopkins Universityとの共同プロジェクトです。
3部屋から退出後、リストバンドを計測モニターに置くと、3部屋での反応データが時系列の色付き円で現れ、客観的に比較できます。
写真は私の結果、真ん中の部屋が快適だったようです。
”感性”と言う言葉で片付けてきたものが、神経美学や生物学としてデータベースで探求できることを実体験。個々の快適性が、幸福感や健康にどう影響するのかが分かると、デザインの役割も広がります。
来年のMilan Design Week 2020は、少し遅めの4月20日-26日。
ぜひ、現地ミラノで、デザインの進化を体感してみてください!
今年も高い評価を受けた日本ブランド&デザイナー【ミラノサローネ2019:プロダクト編】
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写真は私の結果、真ん中の部屋が快適だったようです。
”感性”と言う言葉で片付けてきたものが、神経美学や生物学としてデータベースで探求できることを実体験。個々の快適性が、幸福感や健康にどう影響するのかが分かると、デザインの役割も広がります。
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