「人生がときめく片づけの魔法」こんまりメソッドに世界が夢中!
日本でも大人気の近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』。英語版もベストセラーになり、「こんまりメソッド」は世界に広がっています。「ときめき」を基準にして整理整頓していく「片づけの魔法」の秘密に、米国Houzzのライターが迫りました!
Mary Jo Bowling
2015年9月18日
アメリカ、オレゴン州ポートランドに住むエミリー・クレイさんは、近藤麻理恵さんのベストセラー、『人生がときめく片づけの魔法』(英語版のタイトルはThe Life-Changing Magic of Tidying Up: the Japanese Art of Decluttering and Organizing、日本語にすると『人生が変わる片づけの魔法 – 日本式整理収納術』)を読み、約1トン分の服と本を捨てた。すると、本当に人生が変わった、と話す。もとは買い物好きだったクレイさんだが、以来、本棚やクローゼットのモノは増えていない。「考え方が一変したんです。好きじゃないモノ、ずっと使っていないモノ、読んでいないモノ、着ていないモノは処分するようになりました」と話す。
サンフランシスコ・ベイエリアのインテリア・デザイナー、バーリン・ハミルさんも同じような経験をした。「ときめくモノだけを残すという近藤さんの基本的な考え方に共感し、他の人にもすすめています。ときめくかどうかで、家や心のどこがそのモノの定位置なのかがわかるんです。ときめかないモノは捨てたので、今では驚くほど家の中の気の流れがよくなりました」とハミルさんは言う。
サンフランシスコ・ベイエリアのインテリア・デザイナー、バーリン・ハミルさんも同じような経験をした。「ときめくモノだけを残すという近藤さんの基本的な考え方に共感し、他の人にもすすめています。ときめくかどうかで、家や心のどこがそのモノの定位置なのかがわかるんです。ときめかないモノは捨てたので、今では驚くほど家の中の気の流れがよくなりました」とハミルさんは言う。
「私の場合、片付けで人生が変わったとまでは言えません。人生が変わるのは、結婚や引っ越しといったライフイベントのときだと思いますから。でも、気持ちよく暮らせる空間になったのは間違いありません」
本当に魔法なのかどうかはともかく、この本が大ベストセラーになっているのは事実。ニューヨーク・タイムズ紙の「アドバイス、ハウツー」部門のベストセラー・ランキングでは、数ヶ月にわたりトップの座に。米国のアマゾンでもベストセラーになり、「クラフト、ホーム&ガーデン」部門の2014年のベストブックに輝いた。帯の謳い文句によれば、「世界中で200万部のベストセラー」。英語版だけでも昨年秋の発売から半年で13刷になった。つまり、それだけたくさんの人が、生き方を変えるきっかけを求めているのかもしれない。では、日本の片づけスペシャリスト、近藤さんの「魔法」は、本当に効くのだろうか?
基本ルールは2つ
東京を拠点とする近藤さんは、子供のころから筋金入りの片付けマニア。さまざまな試行錯誤の後に、「こんまりメソッド」と名付けた方法を編み出した。基本ルールは一見シンプルだが、実行するのは簡単ではない。というのも、誰にとっても、持ち物を手放すのは気が進まないものだから。
こんまりメソッドには2つの基本ルールがある。それは、「ときめくモノだけを残すこと」と「場所別ではなくモノ別に片づけること」。
好きなモノだけを残す
「ときめく」モノだけを残し、好きでないモノは捨てる、ということ。そしてこれが実は難しい。近藤さんいわく、そのモノを持っていることで幸せを感じられるか、それとも単に執着しているだけなのか。そこをはっきりと見極めるべき、というのが、近藤さんからの厳しくも愛情のあるアドバイスだ。
部屋別ではなくモノの種類ごとに片づける
こんまりメソッドの特徴の1つが、「種類ごとに捨てる作業をする」ということ。例えば、主寝室のクローゼットだけを掃除して整理するのではなく、家にあるすべての服を一度にまとめて処理していく。衣類は1ヵ所にしまわれているとは限らないからだ。例えば、クローゼットにコートが、たんすにTシャツが、もしかしたら屋根裏にはオフシーズンの服がしまいこまれているかもしれない。部屋ごとに片づけをしても永遠に終わらないというのは、近藤さん自身が経験から学んだことでもある。だから、モノの種類ごとに一度に片づけていくことを提唱しているのだ。この本の最初のページにも、「一気に、短期に、完璧に片づけてください」と書かれているほどだ。
たったこれだけ、と思われるかもしれないが、実際、216ページ分にわたる説明を読んでいくと納得できる。そこで、私たちは、メールインタビューで、近藤さんにそのメソッドの要点を教えてくれないか頼んでみた。
Photos by Natsuno Ichigo, Richie Bracamonte and Margot Hartford
本当に魔法なのかどうかはともかく、この本が大ベストセラーになっているのは事実。ニューヨーク・タイムズ紙の「アドバイス、ハウツー」部門のベストセラー・ランキングでは、数ヶ月にわたりトップの座に。米国のアマゾンでもベストセラーになり、「クラフト、ホーム&ガーデン」部門の2014年のベストブックに輝いた。帯の謳い文句によれば、「世界中で200万部のベストセラー」。英語版だけでも昨年秋の発売から半年で13刷になった。つまり、それだけたくさんの人が、生き方を変えるきっかけを求めているのかもしれない。では、日本の片づけスペシャリスト、近藤さんの「魔法」は、本当に効くのだろうか?
基本ルールは2つ
東京を拠点とする近藤さんは、子供のころから筋金入りの片付けマニア。さまざまな試行錯誤の後に、「こんまりメソッド」と名付けた方法を編み出した。基本ルールは一見シンプルだが、実行するのは簡単ではない。というのも、誰にとっても、持ち物を手放すのは気が進まないものだから。
こんまりメソッドには2つの基本ルールがある。それは、「ときめくモノだけを残すこと」と「場所別ではなくモノ別に片づけること」。
好きなモノだけを残す
「ときめく」モノだけを残し、好きでないモノは捨てる、ということ。そしてこれが実は難しい。近藤さんいわく、そのモノを持っていることで幸せを感じられるか、それとも単に執着しているだけなのか。そこをはっきりと見極めるべき、というのが、近藤さんからの厳しくも愛情のあるアドバイスだ。
部屋別ではなくモノの種類ごとに片づける
こんまりメソッドの特徴の1つが、「種類ごとに捨てる作業をする」ということ。例えば、主寝室のクローゼットだけを掃除して整理するのではなく、家にあるすべての服を一度にまとめて処理していく。衣類は1ヵ所にしまわれているとは限らないからだ。例えば、クローゼットにコートが、たんすにTシャツが、もしかしたら屋根裏にはオフシーズンの服がしまいこまれているかもしれない。部屋ごとに片づけをしても永遠に終わらないというのは、近藤さん自身が経験から学んだことでもある。だから、モノの種類ごとに一度に片づけていくことを提唱しているのだ。この本の最初のページにも、「一気に、短期に、完璧に片づけてください」と書かれているほどだ。
たったこれだけ、と思われるかもしれないが、実際、216ページ分にわたる説明を読んでいくと納得できる。そこで、私たちは、メールインタビューで、近藤さんにそのメソッドの要点を教えてくれないか頼んでみた。
Photos by Natsuno Ichigo, Richie Bracamonte and Margot Hartford
順序を守って片づける
東京のあるクライアントのクローゼットを片づけ始める近藤麻理恵さん。まさに「千里の道も一歩から」の状態。こんまりメソッドの進め方を教えてもらった。
1. 「理想の暮らし」を考える
どんな生活をしたいのかを考えて、イメージしてみる。
2. カテゴリーごとにモノをすべて取り出し、一か所に集める
洋服なら、すべて出して床に広げる。近藤さんのおすすめは、衣類、本、書類の順に進めること。
3. そのモノにときめくかどうか
モノを一つひとつ手にとり、触ったときにときめくかを感じてみる。
4. すべてのモノを分類し、それぞれがあるべき場所を考えて、定位置を決める。
簡単な方法に聞こえるかもしれないが、近藤さんいわく、これができない人はとても多いそう。それは、モノと感情を結びつけているせいだ。好きではないけれどプレゼントだから手放せない。後で読むかもしれないと思う本や書類が積み上がっていく。買って後悔したモノでも高かったと思うと捨てられない……。「私のメソッドの目的は、自分にとって大切なモノを判断する感覚を磨くこと」と近藤さんは説明する。
もちろん、簡単なことではないけれど、近藤さんは「『アナと雪の女王』のエルサの言葉を借りれば、「レット・イット・ゴー」、つまり過去のことにくよくよ悩まず前に進むのが大事」とアドバイスする。
片付け・収納アドバイザーに相談する
東京のあるクライアントのクローゼットを片づけ始める近藤麻理恵さん。まさに「千里の道も一歩から」の状態。こんまりメソッドの進め方を教えてもらった。
1. 「理想の暮らし」を考える
どんな生活をしたいのかを考えて、イメージしてみる。
2. カテゴリーごとにモノをすべて取り出し、一か所に集める
洋服なら、すべて出して床に広げる。近藤さんのおすすめは、衣類、本、書類の順に進めること。
3. そのモノにときめくかどうか
モノを一つひとつ手にとり、触ったときにときめくかを感じてみる。
4. すべてのモノを分類し、それぞれがあるべき場所を考えて、定位置を決める。
簡単な方法に聞こえるかもしれないが、近藤さんいわく、これができない人はとても多いそう。それは、モノと感情を結びつけているせいだ。好きではないけれどプレゼントだから手放せない。後で読むかもしれないと思う本や書類が積み上がっていく。買って後悔したモノでも高かったと思うと捨てられない……。「私のメソッドの目的は、自分にとって大切なモノを判断する感覚を磨くこと」と近藤さんは説明する。
もちろん、簡単なことではないけれど、近藤さんは「『アナと雪の女王』のエルサの言葉を借りれば、「レット・イット・ゴー」、つまり過去のことにくよくよ悩まず前に進むのが大事」とアドバイスする。
片付け・収納アドバイザーに相談する
ビフォー
こちらは日本のあるクライアントの片づけ前の写真。本棚や紙袋があふれた部屋は、近藤さんにとってはおなじみの光景。「モノをクローゼットにしまいこむと持っていることを忘れてしまうし、「いつか」使うかもしれないと思っていると捨てられません。その「いつか」は永遠に来ませんからね」と近藤さん。(東京にお住まいのはずなのに、近藤さんはどうやら、サンフランシスコの私の自宅のクローゼットの中もお見通しです!)
こちらは日本のあるクライアントの片づけ前の写真。本棚や紙袋があふれた部屋は、近藤さんにとってはおなじみの光景。「モノをクローゼットにしまいこむと持っていることを忘れてしまうし、「いつか」使うかもしれないと思っていると捨てられません。その「いつか」は永遠に来ませんからね」と近藤さん。(東京にお住まいのはずなのに、近藤さんはどうやら、サンフランシスコの私の自宅のクローゼットの中もお見通しです!)
アフター
近藤さんが片づけを終えた部屋。この写真を借りるときアメリカの出版社から「日本の部屋はアメリカ人の目には質素に映るかも」と言われたが、確かに机を他の部屋に写し、モノをたくさん処分したあとの部屋はやや殺風景な感じもする。
でも、殺風景ととるか完璧に片付いていると見るかは人それぞれ。近藤さん自身は自分の部屋についても、「清らかな空気が流れる静かな空間で、あったかいハーブティをカップに注ぎながら、今日一日を振り返る至福の時間。まわりを見渡すと、壁には海外で買ったお気に入りの絵がかかっていて、部屋の隅にはかわいいお花が生けてあります。そんなに広くはなくても心がときめくモノしか置かれていない部屋で過ごす生活は、私をとっても幸せな気持ちにしてくれます」と書いている。
ときめくものだけを残す、「魔法の片づけ法」こんまりメソッドの極意とは?
近藤さんが片づけを終えた部屋。この写真を借りるときアメリカの出版社から「日本の部屋はアメリカ人の目には質素に映るかも」と言われたが、確かに机を他の部屋に写し、モノをたくさん処分したあとの部屋はやや殺風景な感じもする。
でも、殺風景ととるか完璧に片付いていると見るかは人それぞれ。近藤さん自身は自分の部屋についても、「清らかな空気が流れる静かな空間で、あったかいハーブティをカップに注ぎながら、今日一日を振り返る至福の時間。まわりを見渡すと、壁には海外で買ったお気に入りの絵がかかっていて、部屋の隅にはかわいいお花が生けてあります。そんなに広くはなくても心がときめくモノしか置かれていない部屋で過ごす生活は、私をとっても幸せな気持ちにしてくれます」と書いている。
ときめくものだけを残す、「魔法の片づけ法」こんまりメソッドの極意とは?
アフター
近藤さんが手を貸して片づけ終わったキッチン。もはや別世界のよう。
どうしても必要なモノはどうする?
「実際にこんまりメソッドを実践できる人は少ないと思います」と話すのは、片づけのプロで、サンフランシスコのClosetedのオーナー、ケイリー・ホイットワースさん。「いいなと思ったアイデアもありますが、全部うまくいくとは思えませんでした」。また、「ときめくモノだけを取っておく」というアイデアにも違和感があると言う。「ときめかなくても必要な物はありますからね」
たしかに、近藤さんの本でも、「どうしても必要なモノ」に触れているが、彼女が必要と考えるモノの幅は、普通の人より狭そうだ。取扱説明書は、インターネットで調べられるのでいらないし、未読の本は永遠に読まないから捨てること、大切な人からもらったモノでも、使わないなら心の重荷になるので捨てる、というのがこんまりメソッドなのだ。
近藤さんが手を貸して片づけ終わったキッチン。もはや別世界のよう。
どうしても必要なモノはどうする?
「実際にこんまりメソッドを実践できる人は少ないと思います」と話すのは、片づけのプロで、サンフランシスコのClosetedのオーナー、ケイリー・ホイットワースさん。「いいなと思ったアイデアもありますが、全部うまくいくとは思えませんでした」。また、「ときめくモノだけを取っておく」というアイデアにも違和感があると言う。「ときめかなくても必要な物はありますからね」
たしかに、近藤さんの本でも、「どうしても必要なモノ」に触れているが、彼女が必要と考えるモノの幅は、普通の人より狭そうだ。取扱説明書は、インターネットで調べられるのでいらないし、未読の本は永遠に読まないから捨てること、大切な人からもらったモノでも、使わないなら心の重荷になるので捨てる、というのがこんまりメソッドなのだ。
カリフォルニアでこんまりメソッドを実践
「こんまりメソッドを実践しても続けていくのは難しいのでは」とホイットワースさんは言う。そこで、アメリカで「近藤さんの無料片づけプレゼント」に当選し、こんまりメソッドを実践した、サンフランシスコ在住のスージー・ショーフさんに話をうかがった。写真は約83平米のタウンハウスで、近藤さんと打ち合わせをしているショーフさん。
「こんまりメソッドを実践しても続けていくのは難しいのでは」とホイットワースさんは言う。そこで、アメリカで「近藤さんの無料片づけプレゼント」に当選し、こんまりメソッドを実践した、サンフランシスコ在住のスージー・ショーフさんに話をうかがった。写真は約83平米のタウンハウスで、近藤さんと打ち合わせをしているショーフさん。
こんまりメソッドで片づけたリビングルーム。「面白そうだったし、ずっと自宅を片づけたいと思っていたので、応募したんです」とショーフさん。こんまりメソッドは聞いたことがあったものの、本を読んだのは懸賞にあたってから。「両親のモノがたくさんある上、自分でも長年フランスやフリーマーケットでいろいろ買い集めていました。物がたまり、とうとうウォークインクローゼットに入るのもやっとという状態だったので、どうにかしないとと思っていました」
狭い部屋の収納アイデアを見る
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「近藤さんは、まず本棚から本を全部取り出しました。2階のも1階のも全部です」。近藤さんの本に出てくる人たちと同じく、ショーフさんも自分の本の数に驚いた。「批判めいたことはまったく言われませんでしたが、ためこんだ本の膨大さを目の当たりにすると、これは減らさないと、と心から思えましたね」
「近藤さんは、最初に本をポンポンと軽くたたいていきました。寝ている本を起こすのだそうです。それから二人でソファに座り、1冊ずつ手にとります。近藤さんから、『ときめきますか?』と通訳を通じて聞かれました。答えがイエスなら左に、ノーなら右に置いていきます。最初は300冊あったのですが、1日で150冊を処分しました」
すべての仕分けが終わると、近藤さんは「本にお辞儀をしてありがとうと言いましょう」とアドバイス。
近藤さんの本によれば、モノに対して「今まで役に立ってくれてありがとう」と言うことは、手放すために大切なプロセス。持っていたモノに感謝の気持ちを示すことで、モノを捨てる罪悪感を軽減し、手元に残ったモノにより愛着を感じることができるのだ。
すべての仕分けが終わると、近藤さんは「本にお辞儀をしてありがとうと言いましょう」とアドバイス。
近藤さんの本によれば、モノに対して「今まで役に立ってくれてありがとう」と言うことは、手放すために大切なプロセス。持っていたモノに感謝の気持ちを示すことで、モノを捨てる罪悪感を軽減し、手元に残ったモノにより愛着を感じることができるのだ。
アフター
大量の本を一度に処分するなんて、と抵抗を覚える人も少なくないのでは。でも、「アフター」の本棚のを見れば納得するはず。「7箱分の本を慈善団体に寄付しました。どれが大事な本なのかを1冊ずつ考える習慣がついたので片づけが楽になりましたし、自分にとって価値のあるものを見極めることができるようになりました」
大量の本を一度に処分するなんて、と抵抗を覚える人も少なくないのでは。でも、「アフター」の本棚のを見れば納得するはず。「7箱分の本を慈善団体に寄付しました。どれが大事な本なのかを1冊ずつ考える習慣がついたので片づけが楽になりましたし、自分にとって価値のあるものを見極めることができるようになりました」
アフター
片づけ後は、写真や飾りの映える空間になった。
「気に入って買った本でも、不要になることはあります。本や記事や書類に書かれた情報も、いつまでも必要とは限りません。本棚にときめく本だけを置くようにすれば、その本がいらなくなるとすぐに気づくようになります。本棚の整理も楽になりますよ」と近藤さん。
片づけ後は、写真や飾りの映える空間になった。
「気に入って買った本でも、不要になることはあります。本や記事や書類に書かれた情報も、いつまでも必要とは限りません。本棚にときめく本だけを置くようにすれば、その本がいらなくなるとすぐに気づくようになります。本棚の整理も楽になりますよ」と近藤さん。
片づけで成功をつかむまで
近藤さんは、片づけ法で国際的なスーパースターになるまでの道のりを、本の第一章で述べている。子供のころから掃除や片づけのことばかり考えていたという近藤さん。「5歳のころに、母が定期購読していた主婦向けの生活雑誌を読み始めました。それが収納や整理整頓に興味を持つきっかけになりました」とのこと。
でも、早い時期に、従来の収納法や整理整頓術は何かが違う、と感じるようになった。一か所を片づけ、次の場所に進む。その次、その次。そして最初の場所に戻って最初からやり直す。結局、完全には片付かない。何度やっても振り出しに戻ってしまうというジレンマがあった。
そして、中学生のときに『「捨てる!」技術』(辰巳渚著)を読み、目からうろこが落ちた。本当に必要なのはリセットボタンを思い切って押すことだと気づいたのだ。家に帰ると自分の部屋に何時間も閉じこもり、片づけを開始。「五畳半の部屋から出てきたのは、ゴミ袋8袋以上のモノたちでした。着なくなった洋服から、小学校のときの教科書、子どもの頃のおもちゃ、集めていた消しゴムやシールなど、そのほとんどが持っていることすら忘れてしまっていたようなモノばかり。「今まで自分は、どうしてこんなにいらないモノをため込んできたんだろう」と、半透明のゴミ袋の山が積まれた部屋の真ん中で、体育座りになって一時間くらい動けずにいました」と近藤さんは書いている。
このときから片づけの道を歩み始めた近藤さん。今では数か月先まで予約の埋まるプロとなり、世界中で本が読まれるまでになった。
近藤さんは、片づけ法で国際的なスーパースターになるまでの道のりを、本の第一章で述べている。子供のころから掃除や片づけのことばかり考えていたという近藤さん。「5歳のころに、母が定期購読していた主婦向けの生活雑誌を読み始めました。それが収納や整理整頓に興味を持つきっかけになりました」とのこと。
でも、早い時期に、従来の収納法や整理整頓術は何かが違う、と感じるようになった。一か所を片づけ、次の場所に進む。その次、その次。そして最初の場所に戻って最初からやり直す。結局、完全には片付かない。何度やっても振り出しに戻ってしまうというジレンマがあった。
そして、中学生のときに『「捨てる!」技術』(辰巳渚著)を読み、目からうろこが落ちた。本当に必要なのはリセットボタンを思い切って押すことだと気づいたのだ。家に帰ると自分の部屋に何時間も閉じこもり、片づけを開始。「五畳半の部屋から出てきたのは、ゴミ袋8袋以上のモノたちでした。着なくなった洋服から、小学校のときの教科書、子どもの頃のおもちゃ、集めていた消しゴムやシールなど、そのほとんどが持っていることすら忘れてしまっていたようなモノばかり。「今まで自分は、どうしてこんなにいらないモノをため込んできたんだろう」と、半透明のゴミ袋の山が積まれた部屋の真ん中で、体育座りになって一時間くらい動けずにいました」と近藤さんは書いている。
このときから片づけの道を歩み始めた近藤さん。今では数か月先まで予約の埋まるプロとなり、世界中で本が読まれるまでになった。
本当に効き目があるの?
でも、こんまりメソッドの片づけで本当に人生は変わるのだろうか?
近藤さんは変わると断言する。「こんまりメソッドの目的は、自分にとって何が大切かを判断する感覚を磨くこと。何にときめくかを考えれば、幸せに生きるための価値観や判断基準が見えてきますから」
愛読者の1人、冒頭のエミリー・クレイさんも同じ意見だ。「この本を読んでから、持つべきモノの量や本当に必要なモノとは何かを考えるようになりました。モノを捨てて後悔することはなくなりました。むしろ、いらないものにお金を使ってしまったことを後悔します。だから、いらないモノを処分したあとは、解放感でいっぱいです。もう新しい、ハンドバッグや靴は買いません。今は、イタリア旅行のために貯金しています」
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でも、こんまりメソッドの片づけで本当に人生は変わるのだろうか?
近藤さんは変わると断言する。「こんまりメソッドの目的は、自分にとって何が大切かを判断する感覚を磨くこと。何にときめくかを考えれば、幸せに生きるための価値観や判断基準が見えてきますから」
愛読者の1人、冒頭のエミリー・クレイさんも同じ意見だ。「この本を読んでから、持つべきモノの量や本当に必要なモノとは何かを考えるようになりました。モノを捨てて後悔することはなくなりました。むしろ、いらないものにお金を使ってしまったことを後悔します。だから、いらないモノを処分したあとは、解放感でいっぱいです。もう新しい、ハンドバッグや靴は買いません。今は、イタリア旅行のために貯金しています」
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Watashi wa, anata o aishiteimasu
あなたの才能を共有していただきありがとうございます!
Anata no sainō o kyōyū shite itadaki arigatōgozaimasu!
Thank you for sharing your talent, I love you!
こんまりさんの本を読んだ時に、「立ててしまう」という服のたたみ方に興味があったのですが、今回の記事の服のたたみ方の写真でなるほどと思いました!これから実行してみます:)
シルバーウィークに衣替えを計画しているので、さっそくこんまり流片付け術でちゃちゃっと済ませようと思いますー!