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禅のエッセンスを日々の生活にとりいれる6つの方法
東京で最近まで開催されていた禅の展覧会の来場者は、なんと国内外から10万人超。「Zen」は、いまや世界的に注目を集め、海外でも通じる言葉になりました。人が自然とともに生きることを見つめる禅の心とエッセンスを、日々の生活にとりいれてみませんか
小川のぞみ
2016年11月28日
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む。
ライター/コピーライター歴は10年以上。ウェブサイトや雑誌、ECサイトや通販誌、広告媒体(商業施設の冊子やポスター、大手企業発行の会報誌など)にて企画から携わる。担当分野は、住宅、インテリア、教育、ファッション、ランジェリー、インタビュー取材など。スタイリストの経験も多数。
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む... もっと見る
日本に禅が中国からもたらされたのは鎌倉時代。京都や鎌倉などの古都には今でも多くの禅寺があり、僧侶たちが心を鎮めて悟りをひらく修行を続けています。瞑想や座禅も国内外で広く知られ、実践しているビジネスパーソンも多いと話題にのぼることもしばしばです。例えば、最近流行の「マインドフルネス瞑想」などもそうですね。筆者の住む鎌倉には禅寺が多いため、禅はとても身近な存在です。参拝はもちろん、瞑想や座禅を経験したりと、禅の空間に身を置くことがよくあります。その体験から自宅でとりいれられそうなエッセンスを抽出するのが面白く、ときおり実践もしています。
そこで今回は、日常生活への簡単な禅エッセンスのとりいれ方をご提案したいと思います。ささやかなことでも気分が変わりますので、ぜひ参考にしてみてください。
そこで今回は、日常生活への簡単な禅エッセンスのとりいれ方をご提案したいと思います。ささやかなことでも気分が変わりますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 「いただく」ということを考える
以前、とある禅寺で食事をしたとき「修行僧は音を立てず、米粒1つ残さず食べます」とご住職が話していました。たくあんが出たときは大変なのだそうです。確かにものすごく音が出る食べ物です。
さらには「なぜ、いただきます、と言うのでしょう?」と問われて、普段何も考えずに食べていたことに気づかされました。言われてみれば、食べることは、命をいただくということ。改めて意識してみると、罪深さを感じつつも食べ物への感謝の気持ち、お皿に並ぶまでに関わった人々への敬意が蘇ります。
以前、とある禅寺で食事をしたとき「修行僧は音を立てず、米粒1つ残さず食べます」とご住職が話していました。たくあんが出たときは大変なのだそうです。確かにものすごく音が出る食べ物です。
さらには「なぜ、いただきます、と言うのでしょう?」と問われて、普段何も考えずに食べていたことに気づかされました。言われてみれば、食べることは、命をいただくということ。改めて意識してみると、罪深さを感じつつも食べ物への感謝の気持ち、お皿に並ぶまでに関わった人々への敬意が蘇ります。
命をいただいているわけですから、修行僧は米粒1つ残さないはずですね。その日からときどきですが、禅寺のように和食器に和食を並べ、いただきますの気持ちを忘れないように食事をしています。
2. 草花を愛でる
禅寺では、石垣やお庭でよく苔を目にします。自然に生えてくる場合もありますが、苔を植えつけることが多いようです。また、苔玉のような生花を飾ってある場合もあります。
自宅でとりいれるなら、鉢や台、お盆などの上で苔がメインの寄せ植えにして管理すれば簡単です。禅のミニコーナーの出来上がりです。禅寺のムードを思い出しながら心を落ち着けてみてはいかがでしょうか。
禅寺では、石垣やお庭でよく苔を目にします。自然に生えてくる場合もありますが、苔を植えつけることが多いようです。また、苔玉のような生花を飾ってある場合もあります。
自宅でとりいれるなら、鉢や台、お盆などの上で苔がメインの寄せ植えにして管理すれば簡単です。禅のミニコーナーの出来上がりです。禅寺のムードを思い出しながら心を落ち着けてみてはいかがでしょうか。
禅寺に暮らす方々は、草花をとても大事にされているように思います。檀家さんやお客さんをもてなす禅寺の部屋には、必ず床の間があります。そこには掛け軸とともに花が生けられています。
華道の教室や展覧会を開催しているお寺も少なくありません。床の間が自宅にあれば、花を生けるだけでも禅のエッセンスを感じられると思います。
華道の教室や展覧会を開催しているお寺も少なくありません。床の間が自宅にあれば、花を生けるだけでも禅のエッセンスを感じられると思います。
3. 墨絵や書を楽しむ
禅美術といえば、最初に思いつくのが水墨画や書など墨で表現されたアートです。禅宗の僧侶、達磨大師が描かれたものはあまりにも有名ですよね。
水墨画や書以外にも、写真のようなタペストリーでとりいれてみるのもスタイリッシュで素敵です。空間が引き締まる優秀なインテリアアイテムといえます。
禅美術といえば、最初に思いつくのが水墨画や書など墨で表現されたアートです。禅宗の僧侶、達磨大師が描かれたものはあまりにも有名ですよね。
水墨画や書以外にも、写真のようなタペストリーでとりいれてみるのもスタイリッシュで素敵です。空間が引き締まる優秀なインテリアアイテムといえます。
禅寺を訪れたときに老師の書を購入する、というのも1つの方法です。部屋に飾ると禅の雰囲気がたちまち薫ります。
お経を筆で書き写していく写経を行う禅寺も多いので、参加してみるのもよいでしょう。
お経を筆で書き写していく写経を行う禅寺も多いので、参加してみるのもよいでしょう。
4. 座布団を用意する
簡単に禅を感じたければ、座布団を用意して、座禅をしてみるとよいです。修行僧のように厳密に足や手を組めなくても、姿勢を正し、約1メートル先に目をおとして集中するだけでもよいのです。
何も考えないようにするのは難しいですが、静寂の時間は、気持ちを落ち着ちつかせてくれます。
簡単に禅を感じたければ、座布団を用意して、座禅をしてみるとよいです。修行僧のように厳密に足や手を組めなくても、姿勢を正し、約1メートル先に目をおとして集中するだけでもよいのです。
何も考えないようにするのは難しいですが、静寂の時間は、気持ちを落ち着ちつかせてくれます。
座禅のとき、「無理はしないでくださいね。修行僧とは違いますから」とおっしゃられるご住職もいらっしゃいました。自分のペースで無理のない時間で挑戦してみましょう。
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5. 静かな和室で過ごす
最近、和室を作る場合は、リビングから続くオープンなものが人気です。そのスペースを使って、ときどき瞑想をしてみるというのも禅の体験になるのではないでしょうか。
座禅をするときのように姿勢を正し、目を閉じるのです。最初は5分や10分程度から始めてみてください。朝行うと集中力が高まる気がします。
最近、和室を作る場合は、リビングから続くオープンなものが人気です。そのスペースを使って、ときどき瞑想をしてみるというのも禅の体験になるのではないでしょうか。
座禅をするときのように姿勢を正し、目を閉じるのです。最初は5分や10分程度から始めてみてください。朝行うと集中力が高まる気がします。
こちらは窓を拡張したスペース、窓部屋という小さな和室です。このような「こもり感」のある空間なら、瞑想しやすいかもしれません。
どうしても時間が気になる方は、スマホのアラームなどをセットしてみて、自分なりに集中する方法を探ってみてください。
どうしても時間が気になる方は、スマホのアラームなどをセットしてみて、自分なりに集中する方法を探ってみてください。
6. 枯山水を参考に庭を作る
禅の教えとともに鎌倉時代を経て室町時代に栄えた枯山水は、水を使わず、石や砂で自然の美を表現した庭です。
禅寺のような高い精神性のある庭は難しいですが、石を特徴的に配するだけでも禅のニュアンスが漂います。
禅の教えとともに鎌倉時代を経て室町時代に栄えた枯山水は、水を使わず、石や砂で自然の美を表現した庭です。
禅寺のような高い精神性のある庭は難しいですが、石を特徴的に配するだけでも禅のニュアンスが漂います。
こちらも石灯篭などさまざまな石材がポイントの庭です。石、砂利、和の植栽を自分好みに配置すれば、禅の趣が得られます。眺めるだけでもこころが穏やかになりそうですね。
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