今週の部屋:家の中に小さな家をつくって、家族もゲストも心地よく暮らせるLDKに
個性やアイデアの際立った素敵なひと部屋、またはひと続きのインテリア空間をご紹介するコーナー「今週の部屋」。今回は、窓つきの小さな家をリビングに設置した、楽しいアイデアが光るLDKをご紹介します。
chihiro suzuki
2015年10月29日
人を招くことの多い奥様の希望で、LDKはひとつながりにして、みんなが自由に行き来できるように。その代わり、リビングの一角にもうひとつの“小さな家”をつくることで、LDKとプライベート空間を上手に仕切りました。
自宅で料理教室を開くこともあるという社交的なUさん。子供の様子をみながら料理をしたり、ゲストとおしゃべりを楽しみながら料理ができるようにと、LDKをひとつながりの空間にしました。それだけ聞くとよくある設計ですが、このお宅のおもしろいところは、リビングの一角に小さな家の形の窓と扉を設けたところ。「半パブリック的に使われるダイニングに対して、この家に暮らす家族5人が好きなように過ごせる空間が必要だと考え、家の中に家をつくることでプライベートを確保しました。この13平方メートルほどの“小さな家”の中で、家族それぞれがテレビやピアノ、オーディオで音楽などを楽しんでいるそうです」と話すのは、設計を担当したALTS DESIGN OFFICEの水本さん。白いクロスの壁×無垢のオーク材の床と、内装をシンプルに仕上げることで、“小さな家”の存在を際立たせているのもポイントです。実はここ、子供たちにも好評だそうで、近所の子供たちの間では「Uくんの家のなかには秘密基地がある!」と言われているそう。確かに、Uさんのお子さんにとっては、こっそりテレビを楽しめる秘密基地かも!? けれど、おいしいごはんが待つダイニングが、きっと一番でしょうね。
自宅で料理教室を開くこともあるという社交的なUさん。子供の様子をみながら料理をしたり、ゲストとおしゃべりを楽しみながら料理ができるようにと、LDKをひとつながりの空間にしました。それだけ聞くとよくある設計ですが、このお宅のおもしろいところは、リビングの一角に小さな家の形の窓と扉を設けたところ。「半パブリック的に使われるダイニングに対して、この家に暮らす家族5人が好きなように過ごせる空間が必要だと考え、家の中に家をつくることでプライベートを確保しました。この13平方メートルほどの“小さな家”の中で、家族それぞれがテレビやピアノ、オーディオで音楽などを楽しんでいるそうです」と話すのは、設計を担当したALTS DESIGN OFFICEの水本さん。白いクロスの壁×無垢のオーク材の床と、内装をシンプルに仕上げることで、“小さな家”の存在を際立たせているのもポイントです。実はここ、子供たちにも好評だそうで、近所の子供たちの間では「Uくんの家のなかには秘密基地がある!」と言われているそう。確かに、Uさんのお子さんにとっては、こっそりテレビを楽しめる秘密基地かも!? けれど、おいしいごはんが待つダイニングが、きっと一番でしょうね。
キッチンからダイニング、リビングを見たところ。ダイニングテーブルは料理をする際の作業台としても使えるよう、キッチンと幅を合わせました。ダイニングテーブルとチェアは、滋賀県にある「エピスカフェファニチャー」のもの。
壁紙やペイントで“なんちゃって家形”を模写するのではなく、白木材を使って立体的につくることで、リアリティを出した“小さな家”。窓に合わせて扉にもガラス材を使い、圧迫感のない、すっきりとしたデザインに仕上げています。
ダイニングキッチンの隣には大きな窓を設けて、視界を広げています。雪国なので、冬はまぶしいくらいの光が降り注ぐこのスペース。窓の外にあるタイルデッキには、いつかピザ窯を自作するのが夢だそう。
どんな部屋?
何をする部屋?:家族がそれぞれにくつろぐ場所
家族構成:夫婦、子供2人、祖母の5人住まい
所在地:滋賀県彦根市
設計:ALTS DESIGN OFFICE
延床面積:149.79平方メートル(1F:103.42平方メートル 2F:46.37平方メートル)
どんな部屋?
何をする部屋?:家族がそれぞれにくつろぐ場所
家族構成:夫婦、子供2人、祖母の5人住まい
所在地:滋賀県彦根市
設計:ALTS DESIGN OFFICE
延床面積:149.79平方メートル(1F:103.42平方メートル 2F:46.37平方メートル)
リビングからダイニングキッチンを見て。吹き抜け天井にすることで、幅狭なダイニングキッチンでも開放感いっぱい。また、階段もLDKと同じオーク材で揃えて空間につながりを持たせ、広々と感じられるようにしています。
キッチンは、オーダーではなく既製品をセレクトしてコストダウンに成功。無機質なデザインの多い既製品のキッチンを、造作の黄色い壁で囲うことで、デザインの調和を図りました。また、黄色の囲いを高くして、散らかりがちなカウンタートップが見えないようにしているのもポイント。
キッチンの上の小窓は、子供たちのスタディコーナー。勉強している気配がわかるよう、あえて窓なしにしました。
キッチンの上の小窓は、子供たちのスタディコーナー。勉強している気配がわかるよう、あえて窓なしにしました。
キッチンの横には琉球畳を使った和の空間を。縁のない琉球畳はシンプルインテリアにもなじみやすく、取り入れてよかったとか。素足にも気持ちよく、おすすめの素材です。
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