片付けが苦手だった私が、収納や整理整頓のアドバイスを仕事にするまで
もともとは整理整頓が苦手な「片付けられない女」だった筆者が、悩んだ末にあるきっかけから片付けに目覚め、収納や整理整頓のアドバイスを仕事にするまでになった経験を語ります。
新倉暁子
2015年10月16日
短期大学卒業後百貨店で外資系ブランドの販売、ディスプレイ、顧客管理等に携わった後、語学留学の為渡英、帰国後外資系企業の営業事務等を経て結婚、出産。
出産を機に、自宅で過ごす時間が増えインテリアや暮らしについて深く考える。
モノだけ一生懸命片付けても「心地よい暮らし」はやってこない。住空間だけでなく・時間・子育て環境/働き方・情報と思考の整理整頓をバランスよく暮らし全般を整えることの大切さを提案。
元片付けられない女の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポートなどに携わる。
北欧視察したことをきっかけに、人々の暮らしにおける考え方に強く共感。”幸福度の高い北欧ライフスタイル研究と発信。北欧流Lgoma(ラゴム)な暮らし方、モノとコトの整頓をサービスしている。
北欧の暮らしから「ちょうどいい」幸せのカタチを発信する「北欧くらしラボ/ミッケリュッカプロジェクト」の共同発起人
HP:http://studio-cozy-home.com/
ブログ: http://ameblo.jp/dear0412
短期大学卒業後百貨店で外資系ブランドの販売、ディスプレイ、顧客管理等に携わった後、語学留学の為渡英、帰国後外資系企業の営業事務等を経て結婚、出産。
出産を機に、自宅で過ごす時間が増えインテリアや暮らしについて深く考える。
モノだけ一生懸命片付けても「心地よい暮らし」はやってこない。住空間だけでなく・時間・子育て環境/働き方・情報と思考の整理整頓をバランスよく暮らし全般を整えることの大切さを提案。
元片付けられない女の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポートなどに携わる。
北欧視察したことをきっかけに、人々の暮らしにおける考え方に強く共感。”幸福度の高い北欧ライフスタイル研究と発信。北欧流Lgoma(ラゴム)な暮らし方、モノとコトの整頓をサービスしている。
北欧の暮らしから「ちょうどいい」幸せのカタチを発信する「北欧くらしラボ/ミッケリュッカプロジェクト」の共同発起人
HP:
ブログ:... もっと見る
突然ですが、あなたは片付けや整理整頓が得意ですか? 私はとても苦手でした。今回は、元「片付けられない女」だった私が、あるきっかけから片付けができるようになった経験をご紹介したいと思います。
それでは、あなたはある日、さあ部屋を片付け、整理整頓してきれいにしよう!と気合いを入れたら、どんなことから取りかかりますか? 収納用品を買いに行くこと? 今持っているモノを捨てて、もっとよいモノを探すこと? 収納本を熟読して真似をすること? 収納計画図を紙に起こすこと? ……たぶん、いずれも少し違います。片付けは突発的に取り掛かるものではなく、ごみ袋を準備する前に、自分の現状としっかり向き合い、思考を整理することが大切なのです。実はモノの片付けの前に必ず必要な作業は、自分と深く向き合い、自分を知ることなのです。
それでは、あなたはある日、さあ部屋を片付け、整理整頓してきれいにしよう!と気合いを入れたら、どんなことから取りかかりますか? 収納用品を買いに行くこと? 今持っているモノを捨てて、もっとよいモノを探すこと? 収納本を熟読して真似をすること? 収納計画図を紙に起こすこと? ……たぶん、いずれも少し違います。片付けは突発的に取り掛かるものではなく、ごみ袋を準備する前に、自分の現状としっかり向き合い、思考を整理することが大切なのです。実はモノの片付けの前に必ず必要な作業は、自分と深く向き合い、自分を知ることなのです。
「片付けられない女」だった私
私は独身時代から、インテリアに興味はあるものの、片付けが苦手で整理整頓にも興味がなく、収納本や収納ブログを見ても「この整った写真は撮影用だ」と疑っていたほどでした。収納とは言っても、引出しに無理やり押し込む、クローゼットがあるのに着たものを扉の前に積み上げる……というような生活をしていた私でした。
結婚して共働きになっても、なんだかいつも探し物をしているなぁ、という自覚はあったものの、それが、部屋が整理整頓されていないからだと気づくことはなく、自分のモノの管理と収納の方法について、疑問を持ったことはありませんでした。来客時にだけは、モノを徹底的に見えないところへ移動し、空いている部屋や物入れへ押し込み、素敵インテリア空間を演じている「なんちゃってきれい好き」だったのです。
私は独身時代から、インテリアに興味はあるものの、片付けが苦手で整理整頓にも興味がなく、収納本や収納ブログを見ても「この整った写真は撮影用だ」と疑っていたほどでした。収納とは言っても、引出しに無理やり押し込む、クローゼットがあるのに着たものを扉の前に積み上げる……というような生活をしていた私でした。
結婚して共働きになっても、なんだかいつも探し物をしているなぁ、という自覚はあったものの、それが、部屋が整理整頓されていないからだと気づくことはなく、自分のモノの管理と収納の方法について、疑問を持ったことはありませんでした。来客時にだけは、モノを徹底的に見えないところへ移動し、空いている部屋や物入れへ押し込み、素敵インテリア空間を演じている「なんちゃってきれい好き」だったのです。
そんな私が、妊娠を機に自宅で過ごす機会が増え、生まれたての赤ちゃんと慣れない育児、得意でない家事に奮闘する日々が始まりました。もともと面倒くさがり屋の性分だったこともあり、片付けが嫌いな私のリビングは、あっという間にモノであふれかえった状態になってしまいました。
イライラしながら探し物をする毎日、泣き止まない赤ちゃん。気がつけば夕方、ごはんの支度も洗濯物も片付いていない……仕事もしていないのに家事すらできない、自分の思い描く母親像もこなせない自分にすっかり嫌気がさし、何もかも自信がなくなってしまいました。
このような状態が続いていたある日、ふと考えたのです。
こんなはずじゃなかった。
本当にこのままでいいのか?
本当は赤ちゃんと、家族とこの家でどんな暮らしがしたいのか?
自分も変わりたい、赤ちゃんとのハッピーな暮らしのために何ができるか、まず環境を整えることから始めよう。そう考えたどり着いたのが、アメリカ発祥の片付け術「ライフオーガナイズ」の片付け手法だったのです。
イライラしながら探し物をする毎日、泣き止まない赤ちゃん。気がつけば夕方、ごはんの支度も洗濯物も片付いていない……仕事もしていないのに家事すらできない、自分の思い描く母親像もこなせない自分にすっかり嫌気がさし、何もかも自信がなくなってしまいました。
このような状態が続いていたある日、ふと考えたのです。
こんなはずじゃなかった。
本当にこのままでいいのか?
本当は赤ちゃんと、家族とこの家でどんな暮らしがしたいのか?
自分も変わりたい、赤ちゃんとのハッピーな暮らしのために何ができるか、まず環境を整えることから始めよう。そう考えたどり着いたのが、アメリカ発祥の片付け術「ライフオーガナイズ」の片付け手法だったのです。
まず、初めにしたことは
モノの片付けや整理整頓の前にしっかり自分と向き合い、「なぜ片付けたいのか」を明確にするために、思いついたワードを紙に書き出しました。
赤ちゃんと笑顔の家族、整った空間、探し物をしない、安全で安心、清潔なキッチン、クローゼットも整えばお出かけもしたくなる、みんなを招きたくなるリビング……など。
モノの片付けや整理整頓の前にしっかり自分と向き合い、「なぜ片付けたいのか」を明確にするために、思いついたワードを紙に書き出しました。
赤ちゃんと笑顔の家族、整った空間、探し物をしない、安全で安心、清潔なキッチン、クローゼットも整えばお出かけもしたくなる、みんなを招きたくなるリビング……など。
赤ちゃんを育てながら空き時間を見つけて、まずは小さな引き出しから片付けを始めていきました。
片付け作業はスローテンポでしたが、目的を明確にしたおかげで途中で止まることもなく、根気よくそして自分自身に納得がいく整理整頓ができました。休日には夫の協力も得て、家全体の収納を、誰が使ってももとに戻せるような仕組みに変え、仕上げることができました。
そうなると、モノが片付くのはもちろんなのですが、今までザワザワしていた私の心が穏やかになったことに気づきました。赤ちゃんにも夫にも、落ち着いて客観的に接することができ、手に取るように家庭の雰囲気が明るくなったのです。
片付け作業はスローテンポでしたが、目的を明確にしたおかげで途中で止まることもなく、根気よくそして自分自身に納得がいく整理整頓ができました。休日には夫の協力も得て、家全体の収納を、誰が使ってももとに戻せるような仕組みに変え、仕上げることができました。
そうなると、モノが片付くのはもちろんなのですが、今までザワザワしていた私の心が穏やかになったことに気づきました。赤ちゃんにも夫にも、落ち着いて客観的に接することができ、手に取るように家庭の雰囲気が明るくなったのです。
その後、次々に起こったこと
モノが片付いたことで、見た目がすっきりする、探し物の時間が減る、掃除やお料理がしやすくなるなど家事効率が上がるだけでなく、整ったクローゼットから洋服を選びたくなる、リビングでゆっくりコーヒーを飲む時間ができる、家族で出かけたくなる、というような、やる気を引き起こす副次的効果が生まれました。すっかり自信を失っていた私にとって、生き方すら変えるきっかけになりました。
この効果を、あのときの私と同じように「こうあるべき」という思いに苦しんでいる方へ届けたいと思い、現在はライフオーガナイザーとしてアドバイスなどの仕事をしています。
モノが片付いたことで、見た目がすっきりする、探し物の時間が減る、掃除やお料理がしやすくなるなど家事効率が上がるだけでなく、整ったクローゼットから洋服を選びたくなる、リビングでゆっくりコーヒーを飲む時間ができる、家族で出かけたくなる、というような、やる気を引き起こす副次的効果が生まれました。すっかり自信を失っていた私にとって、生き方すら変えるきっかけになりました。
この効果を、あのときの私と同じように「こうあるべき」という思いに苦しんでいる方へ届けたいと思い、現在はライフオーガナイザーとしてアドバイスなどの仕事をしています。
わが家では、家の片付けや整理整頓は家族でする、自分のことは自分でする、ということをモットーとし、整った空間を維持しています。
やんちゃ盛りの5歳児と生活をしているのだから、24時間家が整っている状態というのはあり得ません。しかし、モノと向き合い、片付けや収納の仕組み化を図ったことで、心にゆとりが生まれ、本当の意味での心地よい暮らしを目指し、日々を楽しんでいます。
やんちゃ盛りの5歳児と生活をしているのだから、24時間家が整っている状態というのはあり得ません。しかし、モノと向き合い、片付けや収納の仕組み化を図ったことで、心にゆとりが生まれ、本当の意味での心地よい暮らしを目指し、日々を楽しんでいます。
目的は「片付けること」ではない
大切なのは、「なぜ片付けたいのか」を明確にすること。モノの片付けの前にしっかり自分と向き合うこと。つまり自分はどんな暮らしがしたいのか、片付いた空間で何がしたいのか、今まで片付けに費やしてきた時間で何ができたらいいのか、それをはっきりと自覚することです。片付けは目的ではないのです。
心地よい暮らしを送るための手段のひとつと考え、まずは「なぜ片付けたいのか」を明確にして、自分と深く向き合うことで、小手先だけでない、リバウンドしない収納環境をつくることができます。
一見すると遠回りのようですが、思考の整理をすることが「片付け美人」になるための着実な道筋になるのです。
大切なのは、「なぜ片付けたいのか」を明確にすること。モノの片付けの前にしっかり自分と向き合うこと。つまり自分はどんな暮らしがしたいのか、片付いた空間で何がしたいのか、今まで片付けに費やしてきた時間で何ができたらいいのか、それをはっきりと自覚することです。片付けは目的ではないのです。
心地よい暮らしを送るための手段のひとつと考え、まずは「なぜ片付けたいのか」を明確にして、自分と深く向き合うことで、小手先だけでない、リバウンドしない収納環境をつくることができます。
一見すると遠回りのようですが、思考の整理をすることが「片付け美人」になるための着実な道筋になるのです。
どんな自分になりたいのか。家族との暮らしをどう楽しみたいのか。今の暮らしがどう変化すれば、もっとハッピーになれるのか。できるだけたくさんのワードを紙に書き出して、客観的に頭の中身を整理整頓してみてください。
モノの片付けをする前に最も大切な準備は、自分としっかり向き合うことです、ぜひ一度、立ち止まって深く考えてみましょう。
次回は、具体的なモノの片付け方法について書いてみたいと思います。
こちらもあわせて
収納を考えるよい機会。衣替えをしながら、クローゼットの中身も見直しましょう
忙しい人、お片付けが苦手な人の強い味方「ざっくり収納」
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片付いた子供部屋のアイデアを見る
片付け・収納アドバイザーを探す
モノの片付けをする前に最も大切な準備は、自分としっかり向き合うことです、ぜひ一度、立ち止まって深く考えてみましょう。
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すごく共感できました!仕事をやめて 家にいることが多くなったので たくさん断捨離して 使いづらかったクローゼットの 整理の仕方を見直してました。いままでは掃除機が重くて億劫でしたが、ハンディタイプの掃除機を購入し、すぐに取り出して掃除できるようにしました。私も紙に書き出して頭の中も整理し、さらに住みよい家を目指します!ありがとうございました。
sweetypurevani0328さま コメントありがとうございます!どうぞ楽しんで、ご自分とご家族にとって”ここちよい暮らし”を追求してください(^.^)
fan yangさま コメントありがとうございます!始められたとのこと嬉しいです!少しづつ取り組めば、必ず改善されますし効果もでると思います(^-^)変化を楽しんで下さいね!