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Houzzツアー:小さな家でもさりげないセンスと賢い収納で心地よく。北欧インテリアがつくる幸せな暮らし
ノルウェーの人気インテリアブロガーの自宅には、北欧インテリアの美しいセンスと収納のアイデアやヒントがつまっています。
Lily Gahagan
2015年9月8日
ジャネット・ルンドさんの家の写真を見れば、インテリアのセンスのよさにすぐに気づくはず。それもそのはず、ルンドさんは長年、グラフィックデザイナーとして、作品を制作するほか、デザインを人に教え、構成や配置の技とセンスを磨いてきたのだ。最近、ルンドさんは、フルタイムのグラフィックデザインの仕事をやめ、「自分の直感とクリエイティブな心に従う」ことを決意。現在では、人気インテリアブログFRYD + DESIGNとメールマガジンbyFRYDを発信し、活躍している。"fryd"はノルウェー語で「喜び」や「楽しさ」を意味する言葉。ブログやメルマガ、そして家族と暮らすハッピーなコテージには、まさに「喜びと楽しさ」があふれている。
ルンドさんはノルウェー南部に、夫のゲイルさん、2人の娘マティアちゃん、アルマちゃんの4人で暮らしている。インテリアに白を使うのが好きなのは「飾った花や他のさまざまな色が、いちばんいきいきと映えてバランスがとれるから」だそう。まさにその通り、と思える部屋だ。
スウェーデンのアーティスト、カミラ・エングマンの絵が、ビンテージの小物や、花や木の実など自然のオブジェとともにさりげなく置かれている。
ダイニングにある両開きの窓を開けると、テラスと庭が望め、夏の間は涼しい風が通り抜ける。
ダイニングテーブルのまわりに置いた椅子は、形はばらばらでも、白でそろえているので統一感がある。
ダイニングテーブルのまわりに置いた椅子は、形はばらばらでも、白でそろえているので統一感がある。
もし床を白にしてみようか考えている人がいたら、「ぜひやってみて!」とルンドさんは背中を押す。こちらの床はライトグレーだが、日が差しているとほとんど白に見える。
「木の床なので表面にでこぼこはありますが、それも味わいだと思います。白だからきれいにしておくのが特別大変、ということもありません。といっても私は床を白以外にしたことがないのですが……。白い床は部屋をぱっと明るくしてくれますね」
ダイニングは家の中でもお気に入りの場所だ。「家族で食事をし、子供たちが宿題をし、ゲームで遊び、あるいは大人たちがワインを片手にじっくり語り合う、という場所ですね」
テーブルの下には棚がある。食事の時間になったら宿題を片付けるのにぴったり。
テーブルの下には棚がある。食事の時間になったら宿題を片付けるのにぴったり。
家族がもっとも長い時間を過ごすのもダイニング。暖炉に火をたくと、実に居心地のいい暖かい空間になることも大きな理由だ。
薪ストーブはノルウェーの寒い冬には欠かせない。
上のフロアにはルンドさんのホームオフィスがある。装飾用のきれいなペーパー類は木枠の箱にまとめて収納。ビンテージ風のラジオはチボリのもの。
細々とした散らかりやすいものはガラスジャーやアンティークの木箱にしまって、デスク周りをすっきりと整理。
ベッドルームの入り口には優しい色のボタニカルアートを飾っている。
白をベースにしたモダンな空間に、アンティークなアイテムをうまく組み合わせている。同じようなスタイルを目指すには、コントラストを効かせた木のトーンを取り入れ、同時に必要に応じて自由に色をペイントし、まとまりのある色づかいを意識してみて、とルンドさん。
次女アルマちゃんのベビールーム。
異なるテイストをミックスしたスタイルを作るため、小物や家具の多くはフリーマーケットや中古品店で見つける。地域のクラフトアーティストを応援するため、地元のショップも利用するようにしている。一方、収納や整理整頓アイテムはイケアで。
アルマちゃんの部屋にある万国旗風の飾りは、余った壁紙で作ったもの。ミシンで縫ってつなげたが、ひもと糊でも作れる。
ビンテージの生地を広げてカンバスに留め、壁に掛ければ立派なアートに。
ルンドさんが撮る写真は、どれも夢のような世界に見える。構図を上手に決めるセンスがあるのは間違いないが、自然光だけを使うのが鍵だそう。白でまとめたこちらの部屋の写真も、すみずみまで光があふれ、全体が明るく軽やかに見える。
マティアちゃんの部屋のアンティークの木製ヘッドボードは、家族から受け継いだ歴史を感じさせる。
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