コメント
屋外で気持ちのよい陽ざしを楽しむ、アウトドアリビングのアイデア
デッキ、ポーチ、バルコニー、テラスダイニングにコンサーバトリー。イギリスの豊かなライフスタイルを伝える雑貨や住宅建材を扱い、ホームデザインも手がける筆者が紹介する、アウトドアリビングを楽しむ空間の数々です。
Yoko Ogino
2015年6月24日
インテリアショップオーナー。建築士の資格を持ち住宅及び庭のプラン、デザインまで手掛る。英国での生活体験から奥行のある文化や暮らしに感銘を受け帰国後イギリスのライフスタイルを提案するショップをオープン。英国のインテリアスタイルの中でも特にイングリッシュカントリーに共感し現在は緑豊かな鎌倉山でスローなライフスタイルを提案しています。
インテリアショップオーナー。建築士の資格を持ち住宅及び庭のプラン、デザインまで手掛る。英国での生活体験から奥行のある文化や暮らしに感銘を受け帰国後イギリスのライフスタイルを提案するショップをオープン... もっと見る
一年で一番陽が高い季節、ほんの少しの時間でも屋外で過ごしたいと思います。外で過ごすことで人はリラックスし、心楽しくなり、日頃のストレスから解放されます。日々の暮らしの延長であっても、アウトドアで何かをするだけでわくわくするのはきっと、そこにちょっと非日常的な雰囲気があるからですね。
これからご紹介するシーンは、アウトドアリビングとして暮らしを豊かに支える空間です。もうひとつの部屋としての庭、暮らしの楽しみ方、植物の育て方など、もっと心豊かに過ごせる毎日の工夫やアイデアがきっと見つかると思います。
これからご紹介するシーンは、アウトドアリビングとして暮らしを豊かに支える空間です。もうひとつの部屋としての庭、暮らしの楽しみ方、植物の育て方など、もっと心豊かに過ごせる毎日の工夫やアイデアがきっと見つかると思います。
湖畔に家を持っていたらきっとこのようなデッキを湖に向けてつけたくなりますね。この水辺のデッキは、アウトドアリビングの素晴らしさを最も堪能できるひとつの形だと思います。人は昔から、水の近くに住むことにも大きな安らぎを感じてきました。夏の午後、海辺や湖畔、川べりなど、水辺にせり出したデッキの上でくつろぐ時間は至福の時です。デッキの端に設置されたストーブはちょっと肌寒い時の味方。調理用も兼ねたBBQストーブなので、お腹も体も満たしてくれるのでしょうね。
ポーチの一部にソファを置くことで、この場所が屋外のラウンジという特別な場所になりました。この空間が外から見えない庭側にあるのなら、読書やお昼寝のスペースになります。2階の居室の階下をピロティ(2階以上の建物で、地上部分を構造体の柱を残して外部空間にする建築形式のこと)にすれば、階下に立派なアウトドアリビングをつくることができます。このアイデアは、日本の家でも取り入れられますね。
こちらはロンドンのフラットについた小さなバルコニーです。日照時間の短い北の国では、どんな小さなスペースでもアウトドアリビングとして活用している家をよく見かけます。壁際のウッドフェンスがこの空間を囲い込んでいることで、よりプライベートな親密感が出ています。狭いスペースですが、L字型にソファを設置しているので、より多くのお客様を迎えられることも、注目すべき工夫です。
ダイニングとキッチンが南側の一番明るい場所につくられています。窓を開けると外と一体になり、まるで屋外にいるような雰囲気をつくり出しています。テラスとつながるよう、床材をタイルにしているので、よりいっそう屋外と室内の境を感じさせません。そしてまた、スタイリッシュなキッチンがこの部屋のフォーカルポイントとなっています。
林の中に四季折々の野生の花が咲くウッドランドガーデンの中の小さな家に、子どものころから憧れていました。このような隠れ家があったら、ここに来るだけで忙しい毎日のストレスも解消しそうです。日当たりが若干悪いことさえも、ここでは問題になりません。木々に囲まれることで、自然の森林浴ができるからです。
透明な大きな窓が、室内にいるのに屋外で過ごしているような錯覚を起こさせます。アウトドアリビングを意識し、壁面をレンガ貼りにしていることで、屋外との境界を感じさせない工夫をしています。
2階のダイニングとテラスが一体になった空間です。テラスへの窓を開け放しておけば、室内にいながら外で過ごしている気分になります。夏ならではの、夕暮れ時から夜になるわずかな、そして美しい時間を楽しめる贅沢な場所です。
海辺に暮らす友人の家の庭は、海から続く小石が敷き詰められた場所でした。石だらけの庭に合う植物を育て、10年をかけてこの庭が完成しました。外で楽しめるスペースは、風が除けられるように地面を掘り下げ、低い位置につくっています。小石を中央に並べ、中から水が噴き出すようにしました。楽しい工夫があちこちに見られ、訪れた人を飽きさせません。
アウトドアリビングの楽しみ方には、植物を育てることももちろん含まれます。都会暮らしで庭がなくても、こんなプランターポットで野菜やハーブを育ててみてはいかがでしょう。日々の成長を目で楽しみ、大きくしてからは食して楽しみ、香りを楽しみ…と暮らしの楽しさ倍増。写真のような機能的で見た目も可愛い、何種類ものハーブが育てられるデザインのポットがキッチンのすぐ近くにあったら、お料理も食事のシーンも、もっと楽しくなりそうです。大きなスペースは必要ありませんし、手軽にトライできる「アウトドアリビング」と言えると思います。
ガラスで囲まれたサンルーム、外でも内でもない、不思議な空間であるコンサーバトリーは、もうひとつの庭とも呼べる場所です。雨の日でもアウトドアリビングを楽しめるばかりでなく、雨の日こそ明るく快適。天井がない分、狭いスペースでも広く感じますね。ガラスを通して、外の緑がいっそう映えます。
私たちは外で過ごすと、なぜこんなにも開放的な気分になれるのでしょう。自然を感じることで、心や体に優しいエネルギーが伝わり、その影響が与えられるからですね。バルコニーや庭の一角に、アウトドアリビングとして過ごせる空間が持つことができたら、そこは忙しい毎日の暮らしに非日常的な変化を与えてくれる癒しの場となるでしょう。
私たちは外で過ごすと、なぜこんなにも開放的な気分になれるのでしょう。自然を感じることで、心や体に優しいエネルギーが伝わり、その影響が与えられるからですね。バルコニーや庭の一角に、アウトドアリビングとして過ごせる空間が持つことができたら、そこは忙しい毎日の暮らしに非日常的な変化を与えてくれる癒しの場となるでしょう。
おすすめの記事
造園・ガーデニング
季節ごとの庭づくりやメンテナンス、どうすればいい?1年のガーデニングまとめ
文/藤間紗花
季節によって、必要となる庭の手入れや、植え付けられる植物などは異なります。シーズンごとのガーデニングについて、これまでご紹介した記事をまとめてお届けします。
続きを読む
造園・ガーデニング
庭づくりをプロに依頼する前に知っておきたい、コストとメリット
文/藤間紗花
庭づくりをプロに依頼するのには、どのようなメリットあるのでしょう?また、どのくらいの費用が必要になるのでしょう?4人の専門家の方々にインタビューしました。
続きを読む
造園・ガーデニング
お手入れが楽な庭をつくるには?
文/舩村佳織
忙しいと、ついつい後回しになってしまう庭のお手入れ。育てやすい植物や、水まきのアイテムなど、お手入れを少しでも楽にするためのアイデアをご紹介します。
続きを読む
植物
冬にしかできない作業を忘れずに行い、来春に備えよう【12月のガーデニング】
文/舩村佳織
庭仕事の中でも大切な剪定や土づくりの時期。地味な作業をしっかり行って来春の景色をより良いものにしましょう。
続きを読む
造園・ガーデニング
専門家が教える、来年の庭を劇的に変える秋の庭仕事
文/舩村佳織
庭づくりを始めるのに、秋は遅すぎると思っていませんか? 秋の庭仕事は、来年の庭を美しく演出してくれます。
続きを読む
植物
バスルームで観葉植物を育てるポイント
文/舩村佳織
一日の始まりや終わりにリラックスするバスルーム。浴室の環境でも育てやすい観葉植物を取り入れて、より充実したバスタイムを楽しんでみましょう。
続きを読む